おまえはナツキクロニクルでレジェンド・オブ・セブンティアを見る

よく来たな。おれはイディ・サン・ゴールだ。おれは久々にギルティギアXrd REV2で次回作の復習をしたり、毎日すごい量のテキストを放流しているがだれにも読ませる気はない。

だが今回は真の男のためのSTG「ナツキクロニクル」をプレイして居ても立っていられなくなった。そして…筆を取った。

  • 注:この記事は社会派コラムニスト逆噴射聡一郎先生リスペクトであり、その特有の文体・言い回しを多数使用して書かれています。
ナツキクロニクルとはなんなのか

ナツキクロニクルについては、おれは2016年の年末から2017年初頭に掛けて注目していたSTGタイトルだった。…が、数年間、まるで音沙汰がなかった。おれは2018年までにはリリースがあるだろうと考えていたが、それもあやふやとなりおれはついに焦燥感に包まれた。

「本当にナツキクロニクルは出るの? いつ出るの? あなたはうそつきなの? もう雷電Vはとっくにディレクターズカット版が出ているじゃない!?」と酒場のベイブに何度も聞かれたが、おれは開発元のQUTEのやつらを信じ「そのうち出るさ…」といいつづけてきた。


確かに雷電Vディレクターズカットは真の男のゲームと言うべきSTGだった。…が、それでもナツキクロニクルについてはほとんど音沙汰が無くもう辛抱も限界だった。そう考えていた。

…だが、QUTEのやつらは諦めなかった。2019年のクリスマスにXBOX ONEでリリースさせたのだ。


…しかし、時代が変わり既に行きつけの酒場は店を畳んでしまった。一方でおれはGUNを置き、体をもてあます程のギターを抱えた息子たちに毎日「Plactice… Everyday…」と呟き…ギターを教える日々だった。大きくライフスタイルが変わってしまったのだ。

だが、耳ざといおれは2021年にPS4とスッチームからリリースされると言う情報を聞き興奮した。おれはディスプレイの前で水割りを一杯やり、過去、そして未来に思いをはせた。今後プレイする自分を想像しつつ…そしてディスプレイの前でテキーラを注ぎなおした。「THANK YOU QUTE」…と言いながら。

どんなゲームなのか

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おまえはナツキクロニクルを知らないかもしれないので、いちようここで説明する。

ナツキクロニクルは言い換えれば自機のカスタマイズ可能なオーソドックスな横STGだ。「ドラマティック横スクロールシューティング」とうたわれるだけあって、プレイと同時に音声付きでストーリーが語られる。

レジェンド・オブ・メキシコ」にたとえると前作のギンガフォースアントニオ・バンデラスの物語だった。だが、ナツキクロニクルはジョニー・デップの物語だ。彼らの行く末は重ならなかった。だが今の鬱屈した状況にNOを叩きつけ、おのれのやるべき事を成したのだ。


…だが、今回語るそれらは些末な事だ。このゲームの一番肝心な所は「諦めなければいつかはMEXICOを制する」事だ。このゲームにおけるクロニクルモードの根底は「各チャプターがキッチリ区切られている」こと。そして「非常にリプレイしやすい点」そして「プレイを積み上げられる点」だ。

過去にリリースされたSTGと言うジャンルは何度もゲームオーバーになりつつ、攻撃方法等のパターンを掌握とゲームそのもののスキルを上げて「ゲームに対し相対的に強くなる」ことが真の男の攻略法だった。

…しかし、近年ではその方式は既に廃れて「えっ?今更STG!?どうせ売れないジャンルよりAPEXをやろう」と言うかもしれない。つまり、攻略パターンやギミック対策だけでは時間もクレジットも膨大となりユーザーを掴むことが出来なくなったと言う事だ。(これはアーケードSTG共通の欠点ともいえる)

そこで、もう一つの矢として「ゲームに対し絶対的に強くなる」点がナツキクロニクルには実装されている。

ひとつは「プレイを続ける度にEXシールドが追加される」点だ。これは非常にいい塩梅で「ひたすら死ねばば強くなるんでしょ?」と言う腰抜けプレイよりも「頑張ってプレイしたが落とされた」と言う部分が評価されてステージの学習値とEXシールドが追加される。

また、通常のシールドはオートリペアされるが、EXシールドあくまでおまけで一度はがされるとリペア不可なのだ。つまり、チャプターの攻略には被弾せずにボスまでEXシールドを持ち越すだけのプレイヤースキルの向上も必要になる。「相対的に強くなる」合わせ技でその効果は倍になる寸法だ。

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もうひとつはクレジット(ゲーム内貨幣)の存在だ。これはクリアしても、ミスしても支給され、ステージに適した武装を揃える必要がある。一通り進めていけば勘のいいおまえも気づくと思うが「ダライアス」や「ボーダーダウン」「サンダーフォース」等のオマージュめいた武装を手に入れることができる。

おれは初見のステージでは「ウェーブ」と「ホーミングレーザー」をノーマルモードで挑んだ。ウェーブの長所は地形を貫通する点、ホーミングレーザーは前後そつなくフォローできる点だ。DARAIASUでもウエーブの強みは照明されている。

だが、道中はウェーブが強くても、ボス戦では相性が悪く積んでしまうこともあった。ロケットランチャーでブチョの手下は難なく追い払う事が出来ても後に襲ってきたダニートレホのナイフが避けきれなければ、それは死んだも当然だ。

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ならどうする。サブウェポンを道中用にボムにして、メインウェポンをボス対策でレーザーにする。そういう割り切り方も重要だ。各チャプターごとに適した武装は必ずある。おれはおまえのママではないからいちいち取り上げないが、おまえは最善のギターケースを選んでMEXICOの荒野に出なければならない。

未来へ…

「Never Give Up…」「Plactice Everyday…」おれがここで贈る言葉はこの二つだ。


おまえの根気と向上心は全てを制する。それらを積み上げてひっくり返す瞬間にこそ痛快なすべてがある。これはいわば現代社会そのものだ。

あと、弾道表示機能は「すべて表示」にすると慣れないうちは脳がばくはつするから「脅威度が高い弾道を表示」にしておけ。


以上だ。レジェンド・オブ・セブンティア…それはお前が向き合う物語だ。