おまえはDRAINUS(ドレイナス)で運命を踏み抜け

よくきたな、おれはイディ・サン・ゴールだ。

おれはものすごい勢いでテキストを放流したり、エルデの王に見せ掛けて薪の王を目指しているが誰にも見せる気が無い。

…だが、しかし直近でリリースされた「DRAINUS(ドレイナス)」にふれたおれは、雷に打たれたような衝撃と共にエンディングを目にした。
そしてデベロッパから万札を掴まされることなく、ただ真の男本来の衝動よってこの記事を書いているとゆうすんぽうだ。

  • 注:この記事は社会派コラムニスト逆噴射聡一郎先生リスペクトであり、その特有の文体・言い回しを多数使用して書かれています。
レイナスとは



レイナスとは一見DOTなオールドスクールテイストと見せ掛けて最新の技術が盛り込まれたシューティングゲームだ。

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「えっ?シューティングゲーム!?最近ぱっと出てきたドット絵でとDANMAKUでTOUHOUの二次創作とかグラディウスみたいなことをするんでしょ?」と、知ったかぶりをしたやつらがたむろしてどうしようもない。

youtu.be

おれも初見の情報で「GRADIUSU? DORAIAS?? What's That!?」とディスプレイの前で呻いていた。…だが、実際にプレイすると幾つもの名作をリスペクトの軸とした上で新進気鋭のSTGを作り上げたのを感じた。
これはうらぶれたBARに武器を詰め込んだギターケースを引っ提げたアントニオ・バンデラスがやってきて周りのごろつきどもが一気に緊張感を漲らせた感覚だ。

(その後おれはこのデベロッパがリリースしたTOUHOUの二次創作を後に観てクオリティの高さに大いに震えたことを申し添えておく)

どういうSTGなのか

目ざといおれはプレイ数十秒で「これはナツキクロニクルのにおいがする…」と思った。だがその本質は半分は正解で、残り半分はそうでは無かった。
…おれのナツキクロニクルの感想はこちらに書いてあるので参考にするといいだろう。


idealsounds.hatenablog.jp


だが、ドレイナスはそれを推し進めていつでも可能な限りカスタマイズでサヴァイブする余地を詰め込んだのだ。それはエルデンリングのようなソウルライクゲームに「もっとおまえに対して最適な装備を付けるからまって!」とポーズするような行為だ。だが、それは決して腰抜けではない。

レイナスはパワーアップがライフと直結しているシステムだ。つまり全てのパワーを失って被弾してようやくミスとなる。しかしながら一見パワーダウンしたところで、コンマ1秒レベルで最適解のギターケースを持ってステージに挑める。

最高の状態でもガチンコで負けたら一からやり直しと言う展開すら踏み倒して、最適解で仕切り直す面白さがあるのだ。
(もっとも、それすら制限されたモードもあるが、それをプレイする頃にはおまえは既に真の男になっているはずなのでここでは書かない)


もう一つの矢は「リフレクター」を駆使した攻防一体のシステムだ。リフレクターのエネルギーが許す限り、ビーム系の攻撃は全て吸収し追尾レーザーとして撃ち返せるのだ。実弾や体当たり、地形の激突には対応していないが、それでもパワーが少ない状態では反撃のきっかけとなる。
当然だが、リフレクターを把握していないと進むことが困難なギミックも組まれているのでいつでも使えるようにしておけ。

二周を前提としたゲームデザイン

そして本編の根幹に関わるが、実はこのゲームは二周を前提にして作られている。「えっ、二周前提?それって弾幕だけ増やした使いまわしなのでは…これなら開発費とプレイ時間を水増しできるのでコスト削減になりますね」と、言うかもしれない。しかし、おれはネタ・バレについて容赦しない。

ストーリー本編における胡散臭いカエル野郎の声を聞けば「何故強くて二周目(ニューゲーム)なのにどうしてこんなに厳しいの!?ほくは最強なのに?」といった腰抜けの首根っこを後に掴むほどのしんじつを知る事になる。

しかし、王道かつ強力なストーリーテリングとタフに鍛え上げられた二周目の脅威における説得力を受け取る事ができない異世界NAROU小説を読みまくってイキった腰抜けは…R.E.A.Lをみてすくみあがり…やがて路地裏からナイフの弾幕を投げるダニートレホのえじきとなり、乾いた砂に横たわる…THE END OF MEXICO……。

…そして、生き残ることをためらわず、運命を踏む抜くことこそが真の男を目指す境目なのだ。

STGとソウルライクは似ている

…ここまで書いておれは気づいた。STGと近年流行のソウルライクは似ていると気付き、アルパカワインの入ったゴブレットを落としたのだ。
いにしえより作られ続けたアーケードSTGの多くはいちからスタートし、力尽きたらソウルと銀の力を全て亡くして再スタートと言うシステムだった。
だが、それはやがて一面番長と言う心折れた腰抜けが座り込む椅子となってしまった。だが、これを細切れにして何度もサヴァイブして挑む余地を作ればどうなのか?

両者の共通点は相手の手の内を把握し、隙を見つけて一気にGUNを撃ち込む必要があるという攻略における共通点を持つ。

レイナスはその課題に一石どころか数石を投げ込んだのだ。それは開発側が意図していたのかは分からない。しかし、真の男のために運命を踏み抜く道しるべを作ったのは間違いない。

未来へ…

おれがここで贈る言葉はこの二つだ「Never Give Up…」「Plactice Everyday…」以前もおれは言ったきがするが覆す気もない。

いずれフロムソフトウェアアーマードコアの最新作の次にはSTGを作るだろう。世のKIDSからマゾゲーと言われ、しかして太陽万歳のポーズで讃えられるものをだ…。
だが、その根幹はきっと真の男が作り上げるタフなものだと確信している。

レイナスはその嚆矢となるものだ。おまえはその最先端になり…そして真の男になるべく鍛え直すべきだ。